今日は、PythonスクリプトをWindows実行ファイル(.exe)に変換します。
4. Windows実行ファイル(.exe)を作ろう
4.1 PyInstallerの開発版を入手
pipやPyInstaller.orgに公開されているRelease 3.2では無く、gitレポジトリにある開発版を使います。[スタート] [すべてのプログラム] [アクセサリ] [コマンドプロンプト]を右クリック。管理者として実行で開いて、以下のとおり実行します。
C:\> git clone https://github.com/pyinstaller/pyinstaller Cloning into 'pyinstaller'...展開できたら、Pythonモジュールとしてインストールします。
C:\> cd pyinstaller C:\> C:\Python27\Python.exe setup.py install
PyInstallerのインストールが完了しましたので、moeItemのソースコードがある場所に戻って、Windows実行ファイル(.exe)を作成します。
C:\> cd moeItem C:\> C:\Python27\Scripts\PyInstaller.exe moeItem\moeItem.pyw簡単なPythonスクリプトなら、これだけで実行ファイル(.exe)が作成できるのですが、今回はもうひと手間必要です。
4.2 PyInstalerのオプションについて
今回使用するオプションについて簡単に説明します。--noconsole
コンソールウィンドウを開きません。Windowsアプリケーション作成用です。
実行時エラーも表示されなくなりますので、デバッグ中は指定しない方が良いです。
--icon moeItem\media\ew14mo.ico
プログラムのアイコンファイルを指定します。
--rumtime-hook rthook_pyqt4.py
PyQt4プログラムの途中でAPIバージョンを変更することはできません。--runtime-hookでAPIバージョン変更を行います。
--hidden-import pytz
自動検出できないモジュールを明示します。
--paths moeItem
モジュールを探索する場所はPYTHONPATHだけなので、他の場所にモジュールがあるなら指定が必要です。
4.3 ビルド方法のまとめ
以下のコマンドで、配布に必要なファイル一式が dist\moeItem に用意されます。C:\> cd moeItem C:\> make build
(配布用ファイルを作ろう につづく)
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