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2016年8月11日

Python実行環境を作ろう

MoeItemビルド方法説明の1回目。
今日は、Python実行環境と開発環境を整備するのが目的です。
私のPC環境は、Windows 7(64bit)です。Windows 10で動作するかどうかは分かりません。

1. Python実行環境を作ろう

1.1 Pythonをインストール

Python.orgから(python-2.7.12.msi)をインストールします。
Python2系を使うのは、moeItemがまだPython3系に対応していないため、32bit版を使うのは、Windows 32bit版の利用者にも利用できる実行ファイル(.exe)を作成するためです。
Python-2.7をインストールすると、同時にMicrosoft Visual C++ 2008 Redistributable Packageもインストールされます。

1.2 PyQt4をインストール

Riverbankから(PyQt4-4.11.4-gpl-Py2.7-Qt4.8.7-x32.exe)をインストールします。
PyQtは、PythonでGUIアプリを作成する際の選択肢の一つですが、GPLと商用ライセンスで提供されるので用途を考えて用いましょう。

1.3 PyWin32をインストール

Python Win32 ExtensionをSourceforgeから(pywin32-220.win32-py2.7.exe)をインストールします。
Pywin32は、PythonからExcelファイル等を読み書きするのに使用しています。
(Excelは別途必要です。Excelがインストールされていないと、機能を呼び出した際にエラーが発生します。)

1.3 その他のPythonライブラリをpipでインストール

その他多くのPythonのライブラリは、pipで簡単にインストールできます。
(PyQtとPyWin32はWindowsバイナリが必要なので、pipでインストールできないのです。)
[スタート] [すべてのプログラム] [アクセサリ] [コマンドプロンプト]を開いて、以下のとおり実行します。
C:\> pip --version
pip 8.1.2 from c:\Python27\lib\site-packages (python 2.7)  # 一応Pythonのバージョンを確認しておこう
C:\> pip install pep8  # Pythonの文法チェックのためにいちおう入れておこう
C:\> pip install SQLAlchemy
C:\> pip install pytz

2. 開発に必要な環境を整備しよう

2.1 GNU make

Gnuwin32.sourceforge.net から(make-3.81.exe)をインストールします。
開発では、コンパイル -> 実行 -> 修正 を繰り返すので、ビルド手順をMakefileに纏めておくのです。

2.2 PyScripter

Sourceforge.netから、(PyScripter-v2.6.0.exe)をインストールします。
私の愛用しているPython開発環境です。開発環境は、なにか自分のお気に入りのものを1つ入れておけばよいでしょう。必須ではありません。最近はPyCharmの人気が高いようです。
PyScripterは、Python-2.7.11で動かなくなったのですが、Python-2.7.12でまた動くようになりました。

2.3 Mercurial (hg)

Mercurial-scm.orgから、(Mercurial-3.9-x64.exeまたはMercurial-3.9.exe)をインストールします。
MoeItemのソースコード管理に使用しています。ソースコードは、zipでもダウンロードできるので、必須ではありません。

2.4 Git for windows

Git for windowsから、(Git-2.9.2-64-bit.exeまたはGit-2.9.2-32-bit.exe)をインストールします。
PyInstallerの最新版を入手する際に使用します。

(MoeItemのソースコードを入手しよう に続く)

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

お疲れ様です。いつも見させていただいてます。
>1.2 PyQt4をインストール
>Riverbankから(PyQt4-4.11.4-gpl-Py2.7-Qt4.8.7-x32.exe)をインストールします。
PyQt4がバイナリ提供をやめてしまったようですが対応方法はあるでしょうか。(MT)

匿名 さんのコメント...

すみません直リンクから落とせました。(MT)